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韓国映画 この容赦なき人生 〜骨太コリアンムービー熱狂読本〜

韓国映画 この容赦なき人生 〜骨太コリアンムービー熱狂読本〜 より抜き出し。


前田弘二監督

イ・チャンドン監督「ポエトリー アグネスの詩」オフィシャルサイト
美しいものを愛し、それ以外のものから目を背けて生きてきたのであろう彼女は、(略)孫の育て方を失敗したことなどとうてい受け入れられない。孫に強く追及することも出来ない。
そんな彼女にとって、「美しいものを見つめる」作業である「詩」は、まさに自分の存在を賭けたものになっていく。
(略)我々観客、何が違うのだと、厳しく突きつけてくる。受け入れ難い感情的な抵抗と、人間のこんな部分を追究するのか、という映画的な感動の間で激しく動揺しながら映画が終わりに近づくと、どう受け止めていいのかわからない領域にまで到達する。
その快感の正体が何であるかは、今もわからない。(p67)


カンヌで脚本賞とってます。2月から全国順次ロードショー!


竹中直人さん

悪魔を見た スペシャル・エディション [DVD]

悪魔を見た[DVD]キム・ジウン
俺、この映画で絶対、イ・ビョンホンがチェ・ミンシクに食われると思ってたんだよね。(略)でも、イ・ビョンホン、食われない。最後まで対等に闘ってる。(中略)
「悪魔を見た」みたいな映画は、日本じゃ作れないでしょうね。CMやらスポンサーの関係で、トップスターが、がんがん人を殺す役なんてなかなかやれない。女優さんだって、簡単に脱いだりしない。
でも、それをやらせるのが韓国なんだよな。イ・ビョンホンだってCM出てるだろうし、イメージもあるだろうけど、それでも、こと映画に関してはどんな役でもこなすんだって志の高さを感じる。それを許す韓国映画の間口の広さにリスペクトを覚えます。(p41~)

前々記事にも書いたけど、映画の中身もスゴいけど、これを一流どこが皆でよってたかって作ってる、度肝抜かれます。国策? いやそもそも現場が自主的に、熱い。羨ましいほどに。


三池崇史監督

受取人不明 [DVD]

受取人不明 [DVD]キム・ギドク
それから何年か後に「受取人不明」を観て、なんていうのか……もう勝てないなと思ったんですよね。これで、僕は完全に何かをあきらめた。
ギドクが自分を投影しながら、それこそ身を削って作った映画ですよね。彼の根底にある怒りや哀しみが詰まってる。
でも、僕には、こんな映画は絶対に撮れない。撮るべき、自分の中から出てくるどうしようもない衝動が僕には無いなと、はっきりわかったんですよ。
映画をやってる人間なら、内面的なものを映像で具体化してみたいと誰でも思うはずなんですよ。僕もそうだった。けれど、ぬるい時代を生きてきた自分に、本物が撮れるわけがない。内から湧き出てくる絶対的なものがないのに、あるフリをしても絶対にばれる。いくら望んでも、僕はギドクにはなれないし、今村昌平にはなれないんですよ。
でも、何も無いなら無いで、それでいいんだ。僕は僕でいいんだ。(中略)
僕にとって映画は職業なんですよ。依頼を断ったことはない。自分からこれを撮りたいと言ったことも一度もない。周りには「十三人の刺客」を撮った後に、なんで「忍たま乱太郎」なの? っていう人もいる。でも、僕はどんなテーマでも撮る意義を見いだせるんです。(p62~)

大人度が高いです。こういうことはなかなか言えないのでは。悩んで悩んで傷ついて仕舞いに絶望する、子どもには言えない言葉です。三池崇史監督の大人っぷりが、かっこいいです!


寺島しのぶさん

母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

母なる証明[DVD]ポン・ジュノ
韓国映画は好きで良く観ますが、いつも感じるのが“匂い”です。映像や俳優さんの芝居から醸し出される独特の匂い。あ、この映画、生半可じゃない、匂ってきた匂ってきたーって、その感じにすごく惹かれます。(中略)
日本はグレーなところ美学とする部分があります。でも、韓国映画においては白黒をはっきり付ける。これが絶対的な面白さなんだと思うんです。
演技にしても、今の日本は自然に普通に演じるのがうまい役者と云われてるような気がします。脱力系というか、等身大の感じがリアルだとされてる。私はそこは少し違うんじゃないかと思います。
映画は作品ですから、追い込んで追い込んで人間の限界を見せて欲しいと思うんです。まず俳優は役柄に心を動かされないと、お客さんの心も動かすことはできないと思います。
韓国の女優さんの表現力は優れてる。さりげないお芝居もできれば、人を殺すような役のときは本当に殺してるような表情や、身のこなしができる。リアリティを超えた本気感を感じますし、その触れ幅があってこそ役者だと思うんです。(p25~)

匂うってことはゼロ地点からすでに世界はマックスで広がっている、ということだから、たとえ静かに淡々と始まる映画であっても。開始直後、過去・現在・未来に渡り、うわーっと世界は広がっている、その一点に私たちは偶然立ち会っているという、そういうリアリティですよね。
脱力系自然な演技と見せかけて、ただ単に解釈が浅いだけという・・・あ、書いちゃった。


川本三郎さん

オアシス [DVD]

オアシス [DVD]イ・チャンドン
身体障害者の女性を好きになった青年のラブ・ストーリー。日本でも、山田洋次監督の「息子」(91)や犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」(03)のような例はあるが、「息子」は和久井映見、「ジョゼ…」は池脇千鶴が演じた事で分かるように主人公の身体障害者の女性は可愛かった。美しかった。
ところが、この映画のムン・ソリ演じる女性は極度の脳性麻痺で、顔は歪んでいるし、身体は曲がっている。普通の人間から見れば「女性」には入らない。(中略)
「あんな女性」を主人公にする。日本映画ではまず考えられない。日本では、木下恵介監督、高峰秀子主演の「名もなく貧しく美しく」(61)に代表されるように、障害者は清く美しく描かねばならないという暗黙の了解がある。この韓国映画はそんな常識をもののみごとに打ち破る。(中略)
彼は、ごく自然に「あんな女性」を理屈抜きに「可愛い」と思った。その自然、純粋、無垢がこの映画の核心にある。(中略)
最後、ソル・ギョングは警察から逃げ出して思いもよらぬ行動に出る。ムン・ソリの住むアパートの前に立っている木の枝を切る。
なぜか。彼女が、以前、その枝が部屋の壁に作り出す影を怖いと言っていたから。彼女の不安を取り除くために木の枝を切る。ほとんどの観客は彼女が木の枝を「怖い」と言っていたのを忘れていた。しかし、彼だけがそのことを覚えていた。(p44~)

韓国だって「あんな女性」だと言うだろうし、差別も、あるでしょう。ただ好きも嫌いも興味をもって見ている、らしいので、こういう映画が成立する土壌がちゃんとある、ってことですよね。
日本の場合は健常者側に引き寄せて、障害者を解釈することが常識のようで、障害者を障害者として見、解釈することは難しいようです。
でも昔の日本はそうじゃなかったらしいですよ。松岡正剛さんのゑびすさんの話もそうだし、宮本常一さんの盲目の老人も同様です。どの辺から切り替わったのかな。きっかけは明治維新でしょうか。


上記の他に、現在日本のそうそうたる方々のコメント(インタビュー?)が掲載されています。充実してます。にやにやしながら読みました。
あと後ろの方に「日本人にはわからない 韓国映画を読み解く22のキーワード」、っていうのがあって、感情爆発は自分に嘘をつかない証明、立場を明確にしないと生きられない社会、模範的な兵士ほど孤立していく徴兵制の義務と矛盾、などなど、加藤敦子さんという方が書かれてます。この中からも1つだけ抜き出してみます。

韓国の中のアメリカ

韓国人学生からこんな質問をされたことがある。
「爆撃されて原爆を落とされて占領されて、それでも日本人は米国が好きなんですか? どうして?(p198)」


んんん。なんと答えればいいものやら、、、。


韓国映画 この容赦なき人生 〜骨太コリアンムービー熱狂読本〜
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通りすがり

川本三郎、またやっちゃたよw
「名もなく貧しく美しく」は松山善三。
木下の弟子だ。
  • URL
  • 2012/02/01 03:55
  • Edit

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