スポンサード リンク

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサード リンク

あっちだ、おれにもさっぱり分らん。

お互いに知り合いになり、一緒に辛い思いをした仲だった。
もう顔を合わさなくなるという思い、これは常に心を悲しくするものである。
「出て行くのか、で、どこへ行くんだ?」
「あっちだ、おれにもさっぱり分らん。」
「だが、また会えるだろうな」
「いや、そうは思わん。」
ジェルミナール・下/エミール・ゾラ(p115)


彼は、人間の空しさというものを、人間がすぐに熔けてしまう蝋でできていることを、知ったのだった。
ブレストの乱暴者/ジャン・ジュネ(p235)


146 怪物とたたかう者は、みずからも怪物とならぬようにこころせよ。なんじが久しく深淵を見入るとき、深淵もまたなんじを見入るのである。
善悪の彼岸/ニーチェ(p112)


ツヨシは老婆らの心のうちをなんとなく分かった。親の代から住んでいた路地が立ちのきになり、立ちのき料がふところに入ったのを潮に、昔から名を聞いていたところを廻る、神社や皇居には奉仕をし、寺では練習しつづけていた御詠歌をやる、という目論見だったが、老婆の誰も、路地に帰りつく事を考えている者はなかった。
日輪の翼/中上健次(p55)


「そんなところに立って何をしているんだ」
「待ってたのよ。御帰りを」
「だって何か一生懸命に見ていたじゃないか」
「ええ。あれ雀よ。雀が御向こうの宅の二階の庇に巣を食ってるんでしょう」
津田は一寸向こうの宅の屋根を見上げた。然し其所には雀らしいものの影も見えなかった。
明暗/夏目漱石(p10)


「闇の夜で確(しか)と分らない。ただ目がぱちぱちと動いているように見えた」
山ン本五郎左衛門只今退散仕る/稲垣足穂(p323)


太宰さん、お元気ですか。
何も考え浮かびません。
無心に流れて、
そうして、
軍人第一年生。
当分、
「詩」は、
頭の中に、
うごきませんようです。
東京の空は?

御元気ですか。
遠い空から御伺いします。
無事、任地に着きました。
大いなる文学のために、
死んで下さい。
自分も死にます、
この戦争のために。
散華/太宰治(p263)


スポンサード リンク

Pagination

Comment

Post Your Comment

コメント登録フォーム
公開設定

Utility

links

amazon

文学 韓国ドラマ 文学・評論 文庫新書 絵本・児童書 音楽 エンタメヘルス・ビューティー パソコン・周辺機器 ペット用品 洋書

rakuten

楽天市場 楽天ブックスTOP
楽天写真館 楽天トラベル
ホテル・旅館ランキング(全国)
楽天銀行  楽天カード
 

card

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。