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中上健次原作 おすすめ映画 2作品

Wikiの中上健次をみてびっくり。モブ・ノリオさんは生徒さんだったのかー。他にも、ご贔屓さんの名前がたくさん出ていて、私は同じ場所をぐるぐるとまわっているだけかもしれないと、朝っぱらから苦笑モノでした。

それで突然ですが(いつも突然だけど)、
中上健次原作映画の、おすすめ2作品を、ご紹介します。どこかでやってるといいのだけれど…、レンタル屋も最近では全国展開で、こんな古臭い、人を幸せにもしない、回転の悪い映画は廃棄処分か何かで、とっととお捨てになってしまうかもです。てらりと輝く真新しいパッケージのDVDへと鞍替えも早く。もしかして、映画も観られる図書館などで、観ることができるかもしれません。中上健次の名前は文学では大きいので、図書館では残している可能性が高いと思います。

十九歳の地図(廉価版)

(あらすじ)十九歳の吉岡まさるは、地方から上京してきてから新聞配達をしながら予備校に通っている。集金に行けば、どこの家からもうさん臭くみられ、嫌われ、その存在はほとんど無視されている。吉岡は密かに配達区域の地図をつくっている。Aの家は毎日犬が吠えてくる。×印ひとつ。Bの家は玄関先に生意気にも真っ赤な花が咲いた花鉢を置いてやがる。×印ふたつだ。それぞれの不満度を×印の数で表した後は、今度はそれぞれの家に片っ端からいやがらせのいたずら電話をかけていく。そして、彼の行動は次第にエスカレートしていき…。1979年日本映画/監督・脚本(柳町光男)/出演(本間優二、蟹江敬三、沖山秀子、原知佐子、白川和子、他)十九歳の地図(廉価版) amazon


吉岡まさる(本間優二)と紺野(蟹江敬三)は新聞配達所で同室です。まさるよりも先に世間の風を浴びまくった先輩として、紺野は吠えなくなった犬のように諦め、ものわかりがいいです。まぁそんなものだよと。それで目先のただこの時の一瞬の快楽をかき集めて生きているのだけれど、まさるは納得がいきません。大人って社会って汚い、というよりも、突然に目の前に姿形のないデカいものが立ちふさがってしまい、このままおとなしく息の根止められて(飼いならされて)しまうような苛立ち、不安が滲み出てしまいます。「捕まってたまるか」という感じですね。理解できないものの連続、理解したくもない巨大な何か、それを理詰めで埋めようにも埋められない何か。これを青春期の云々と特別枠で語るとすれば、脱皮した昆虫だってまるっきし入れ替わるわけではないのに、人間だけは特別に総入れ替えするのだと言うのであればそうかもしれない。懐かしく思い出すとか。吉岡まさるは若いから青臭いとこ嗅ぎまわっているのだとか。
ここで、観る人の印象は、二手に別れるだろうと想像します。言葉にすればまったくばかばかしい、承知で大口叩きますが、「人間とはどういうものか」。笑ってはいけません。これは永遠のテーマです(笑)。もしもそれが私らの先にあると考えるならば(映画を観る前にね)、いやこの爪先にあると考えるとすれば、この二者は逆方向です、逆向きの印象が残るだろうと想像します。
売春婦が出てきますが。マリアって名で呼ばれている。過去の自殺未遂で片足を引きずって歩きます。沖山秀子さんが演じられていて、立ったまま放尿などします。彼女の演技の素晴らしさが、まさる役の本間優二さんに影を付けてくれたかもです。

青春の殺人者 デラックス版

(あらすじ)厳格な両親に溺愛された青年が、身動きが取れなくなり両親を殺害、社会から疎外されていく姿を衝撃的に描く。父の援助でスナックを経営する順は、幼馴染の恋人ケイ子と同棲していたが、2人の仲を快く思わない両親と諍いが絶えなかった。ある日、買い物から母が帰ると、父の死体の前で順がたたずんでいて…。1976年日本映画/監督(長谷川和彦)/出演(水谷豊、 原田美枝子、 内田良平、 市原悦子、白川和子、桃井かおり、地井武男、他)青春の殺人者 デラックス版 amazon Wiki

実際に起きた親殺しの事件を材にして中上健次が小説を書き、それを長谷川和彦監督が映画にしました。
ズバリ、この映画のみどころは、母親殺害の場面です。もう引っぱって引っぱって引っぱって。殺してハイ終わりではないです。駆け引き、なだめすかし、突っぱね、泣き笑い、絶望し希望を見出し、そんなふうにして殺害まで何分間も引っぱってみせます。母と子のたがいの腹の底を流れる泥川が口や皮膚から流れ出し、絶句するほど溢れ出してきます。だからこの映画は最初からクエスチョンが付いていて、なぜ息子は両親を殺さねばならぬのか、それに応えるかたちで拡大してみせています。最近の映画はまるでTVコメンテーターのように、これこれ、こういう理由で息子は両親を殺害しましたとさ、と分かりやすく説明してしまいますが、そんな無粋なシーンは入れません、母と息子の格闘シーンを拡大してみせることで、この二人から溢れ出したものを映すことで表現しています。
母親は市原悦子さんで、息子が(若いゾ)水谷豊さんです。格闘シーンは競演で、綱引き状態で、とてもよかったです。殺害シーンは恐ろしいものだけど、この映画では、哀しい場面となっていました。

2作品とも、ずっと昔にみました。
こういう感じの熱のある映画を期待します。今では日本映画でやるには難しいのかな。キモイとか言われてお客の顔色うかがうのなら、ゆるふわ、とか、日常を淡々と、とか、癒しとか。それも悪くないけど。一方向へと行ってしまうのは寂しいかな。

それからこれも書いておかないと。原作と映画の違いについて。別物です。映画は映画として1つの作品として完成されていれば私はそれでよいと考えています(あまりヒドいのは泣くけど)。この2作品については中上の土臭さを残して映画にしてくれたので、嬉しかったです。

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中上健次水谷豊

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