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ジョセフ・チェン アリエル・リン『イタズラなKiss 惡作劇之吻』 1/2 おそるべし日本の少女マンガ

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台湾ドラマ版で見ました。原作は多田かおるさんで日本の少女マンガです。テレビアニメ、ドラマ、舞台と、多田さんが急逝されて連載マンガは未完に終わってもなお、焼き直しされ、各国で愛され、なんども新しく生まれ変わってゆくようです。また韓国ドラマでも制作予定だとか。1999年3月号まで別冊マーガレットに掲載されていたそうですから、ほぼ一昔です。まだまだこれから何度も新しく生まれ変わって、新しいファンと出会い、ずっと愛されてゆくのでしょう。 

イタズラなKiss Wiki
韓国版『花より男子』制作社代表、「日本の『イタズラなKiss』をドラマ制作」

あらすじはシンプルで、すっきりとしています。
学力別のクラス分けで最下位のF組に席を置く相原琴子(アリエル・リン)が、最上位秀才A組の天才、入江直樹(ジョセフ・チェン)に恋して、冷たく突き放されながらも、この恋を実らせてゆくまでの話です。

「実らせてゆくまで~」、の経緯をラブコメらしく、さまざまな仕掛けで笑わせたり泣かせたりしていますが、筋はこれだけです。とくべつに込み入った人間関係はないし、周りの人々のほとんどは主人公の琴子に好意的で、話を引っぱっていくだけの強い葛藤もないです。
もちろん対抗馬は幾つも出しています。琴子と直樹の恋が実るまでの話ですから、この2人をできるだけ引き離した方が話は面白くなってゆくのだから、それぞれに対抗馬を出して恋愛モノにありがちな嫉妬を利用してもいます。

だけど、『イタズラなKiss 』が面白いのは、そこではないです。
上に書いたのは外枠、設定の話なので、そこにどんな物語を埋め込むのかによって、ぜんぜん違ってくると思います。
多田かおるさんが上手いのはそのための世界を最初から準備しているところと、人物がきちんと描かれているところです。日本のマンガが世界に冠して強いのは、この人物造形がソツなく描かれているからではないでしょうか。

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出来事はムチャクチャなんですけど。
たとえば琴子の家が(父の手作り?)震度2の地震で倒壊し、テレビが取材にやってきて、そのテレビをみた直樹の両親が自分の家に呼び寄せて、両家の同居が始まったり・・。都合の良いことに、直樹の父と琴子の父が中学時代の親友なのですね。琴子と直樹には接点がないので、2人の世界を、1発で共有させるために、地震で家を壊したのでしょう。

こういった、唖然とするような強引な持って行き方だけど、人物がきちんと描かれているので、あまり気になりません。まあいいかといった感じです。
その人物ですが、仮に、琴子に母がいればどうなっていたのか(父子家庭)。おそらく直樹家族との同居は難しいでしょう。直樹の母は、琴子を実の娘のように可愛がっているけれど、彼女の実母が健在であれば、これほど可愛がることはなかったと思います。また直樹には弟がいますが、妹はいないのです。彼の母親は女の子が欲しかったようです。そこに琴子がやってくるわけです。だから現実的に矛盾なく歯車をまわしてゆけるだけの世界を、多田さんは最初から物語のなかに埋め込んでいるわけです。これは外側から見た各登場人物の条件でしかないけれど、ここから各自の内面へと踏み込んでゆき、最終的には物語の到達点である、「この恋を実らせてゆく」まで持って行きます。

なので、筋はシンプルで、一見して葛藤というほどの葛藤もないのです。
どこに物語を引っぱってゆけるだけの葛藤を置いているのかというと、この各自の心の揺れとか内面でのたがいのようすとか、つまり、人物そのもののチカラでもって最後まで引っぱって行きます。恐るべし日本の少女マンガ。その辺のヘタな小説は負けてしまいますよ。

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というわけで、『イタズラなKiss 』の面白いところは、ズバリ、琴子と直樹の人物の魅力です。キャラの面白さ。この2人を見たくてドラマを見ているのじゃないでしょうか。

正確に言うと、「この恋を実らせてゆく」が最終到達点なので、2人のキャラの魅力は、追いかける琴子と意に介さない直樹との、綱引きとの1セットで表現されていると思います。
いろいろあって、ちょっと直樹が琴子と仲良しになる、という箇所を、要所ごとに設けて、これを何度か繰り返して、最終到達点まで行きます。アスレチックでもらうカードみたいに。険しい道のりを歩いて(2人の距離がひらく)、要所に辿り着き(2人の距離がちぢまる)、スタンプをもらう(見ている私がなんだか満たされる、笑)、というふうに。

それと、琴子の「心の声」を、事あるごとに入れています。
ラブコメだとしても、流れが漫然となるのでこの方法はできれば避けた方が無難ですが、このドラマの場合は効果的でした。トロくてちょっとおバカな琴子の心の声は、素直で可愛いです。見ているそばから琴子寄りになってしまいます。彼女の素直な気持ちに共感して、彼女の味方になってしまうのです。

とここで、ハタと気がつきます。
直樹もきっとこんなふうにして琴子の魅力に気づいていったのではないか、と。
アスレチックでスタンプをもらって満たされている間に、最終到達点へ向けて着々と、納得できるように、見ている私も整備(?)されてゆくようでした。

つづく。

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